だしをとる際に「だし昆布」は欠かせません。
だしかつおの持つ成分(イノシン酸)と、だし昆布の持つ成分(グルタミン酸)が調和する事により、うまみがより一層増すとされている為です。
昆布も産地、種類によって特徴は異なります。
羅臼昆布
産地:羅臼海岸
特徴:茶褐色で幅が広くやわらか。香り高いだしがとれる。
【用 途】
だし、昆布じめ、おしゃぶり昆布等
別名「リシリ系エナガオニ昆布」と呼ばれています。名前の通り知床半島の羅臼町沿岸で採取されます。種類は「黒口」と赤褐色の「赤口」に分けられますが両方とも香りが非常によく繊維がかなり柔らかくだし汁は、黄色味をつよく帯びるが濃いコクのあるだし汁が得られます。
厚葉昆布
産地:釧路以東の沿岸
特徴:幅が広く、肉厚。
【用 途】
昆布巻、佃煮、酢昆布等
細目昆布
産地:北海道の日本海側沿岸
特徴:幅が細く1年目に採取される。粘りが強い。
【用 途】
おぼろ・とろろ昆布、きざみ昆布等
小平から福島町にかけての日本海沿岸に産する1年生昆布。(昆布は通常2年生)ごく細い昆布で、身は固い。だしには適さないところから、とろろ昆布等の加工昆布原料として用いられる。
長昆布
産地:釧路以東の沿岸
特徴:文字通り10~20mと長い。
【用 途】
佃煮、おでん用の昆布、昆布巻等
根室より落石までの沿岸で採取される根室昆布、浜中より白糠までの沿岸で採取される釧路昆布があります。釧路産はやや固く、根室産は柔らかく、用途は基本的に佃煮の原料として使われてきました。近年厚葉昆布でだしを取るときに発生する香りがよいところから、一般のうどん店で使われるようになってきました。